南京のインバウンド市場をさらに拡大し、より多くの観光客を南京に呼び込むため、南京市文化観光局は2019年1月、東京五反田に南京観光(日本)ピーアールセンターを設立した。今後も日本でPR活動を継続する。
2018年の日本市場へのPR活動は実り多く、メディアプロモーションからパッケージツアー開発にいたるまで、一定の成果を上げた。
三国志をテーマとするパッケージツアー開発が市場の起爆剤に
講談社、中国紀行などのメディア関係者、三国志ゲーム開発者のコーエーテクモゲームズからなるツアー団体が南京の明孝陵景区を訪れ、2018年金陵の三国文化体験イベントに参加。「三国志の呉の国を訪ねる江南5日間の旅」の初のツアーグループとメディア代表団のために歓迎式典が開催された。
この三国志の旅は南京観光(日本)ピーアールセンターと日本春秋旅行社が共同で企画。商品リリースした側から三国志のファンや旅行好きの方が多く申し込んだ。
書道の実演、ほぞ継ぎなどの体験に加えて、三国志の歴史を研究する渡辺義浩教授、南京大学の童嶺准教授を招き、歴史講座が開かれた。
日本のインフルエンサーが南京を旅する
日本人のインフルエンサー村田倫子さん(モデル)と赤澤えりなさんが美しい南京を旅行した。早朝は老門東、夕方は夫子廟。壮大な牛首山、南京城、玄武湖、鶏鳴寺、徳基広場など、南京の代表的な観光スポットや町中のあちこちを訪ね、旅行を大いに楽しんだ。
この旅行は、2人の心を射止め、日本の人々の憧れを誘った。
第10回「中秋明月祭」では、文化芸術、グルメ、観光、経済貿易の4つのセクション、90のブースが設置された。南京市観光委員会のブースは、歴史と文化を紹介し、人気を博した。
南京市観光委員会が日本の参加者のために準備した日本語のパンフレットでは、南京の様々な観光スポット、交通、食事、宿泊施設などを紹介した。南京旅行に興味のある日本人観光客のための公式版完全ガイドブックといえるだろう。
ブースを訪れた藤田さんは、「南京に行きたいと思っていたが、適切な情報を見つけることができませんでした。今回のイベントや宣伝ポスターで、南京のことを知ることができ、もっと南京に行きたくなりました」と話した。
このイベントでは、南京観光(日本)ピーアールセンターが「絵を見て地名を当てる」クイズを準備した。時間内に南京の地名をより多く覚えた参加者には、匂い袋や錦の小銭入れなどがプレゼントされた。参加者多数のため、200以上あったプレゼントは全て配布された。
ゲームに参加することで、参加者は南京の観光資源を知り、南京の文化について理解を深めた。
切り絵のパフォーマンスは、南京の無形文化遺産の魅力を伝えた。 はさみ1本で、1枚の紙から生き生きとした鳳凰、虎、鳥、キャラクターを切り取ることができ、その高度なパフォーマンスは人々を魅了した。
「中秋明月祭」を通して、南京観光は日本市場での人気と評判をさらに高めた。
中秋節に加えて、南京は日本のJATA国際観光フォーラムにも参加した。
会期中には約21万人が会場を訪れた。ピーアールセンターは、南京の認知度を高めると同時に、観光をテーマとした講演、交流、質疑応答を通じて、南京観光を理解する機会を提供した。
2019年、南京市文化観光局は、南京観光(日本)ピーアールセンターに日本でのプロモーション活動を引き続き委託し、南京の文化観光産業を振興させることを目標としている。