玄武湖景観区
玄武湖一輪目のハスが綻ぶと、南京の夏がひっそりとやってくる。すでに正式に開幕している2023年玄武湖蓮花祭りは9月25日まで続く。今回の蓮花祭りは“荷”順致祥をテーマとして、幸福で和やかな蓮見の雰囲気を全力で作り出し、市民や観光客に夏の湖上のレジャータイムを楽しんでもらうことを目指している。
玄武湖には和平門湿地、太平門湿地、梁洲金陵盆景園周辺、菱洲南側区域、翠洲北東側区域、および情侶園を主要とする500ムー近いハスが植えられている。また特徴的な品種「玄武紅蓮」を作り出し、南京の街の絶好の蓮見の景勝地となっている。
玄武紅蓮は花が大きく、一花毎に17枚の花弁がある。白さのなかに赤みが差し、色は緋色と比べるとやや浅い。人を引き付けるあでやかさがあり、鑑賞性に長けている。在来植物ゆえの「ホーム」の強みを持ち、力強く成長する。花は盛んに長く多く咲き、生命力が極めて強い。
莫愁湖景観区
夏の莫愁湖景観区内ではハスも情熱的に咲き誇り、水面に浮く団扇のようなハスの葉が湖全体をエメラルドグリーンに染めている。湖畔をぶらぶらすると、淡いハスの香りが鼻孔をくすぐり、夏の蒸し暑さをたちまち消し去ってくれる。
清らかな風が沸き立つと、ハスの花も風に合わせて舞う。あるものはつぼみとして咲き綻ぶのをじっと待ち、あるものは完全に開いた状態で莫愁湖の夏の風采を飾っている。
水慢城
ハスの葉の一枚一枚の緑が重なる中、水慢城のハスの花も続々と綻び始めている。遠くに目をやると、重なり合うハスの葉とたおやかで多彩なハスの花が目に入り、夏の日の楽章がゆっくりと響き始める。
池いっぱいの清く美しいハスの花は、あるものはピンクであり、またあるものは白だ。重なり合う大きなハスの葉の緑の間では白くみずみずしい花びらが引き立てられ、ことさらあか抜けて可愛らしい。