南京の紹介

最新情報

< BACK
2023-03-17
南京の山水の間で春のデートに赴く

 春光燦爛、万物が蘇ると、外に出かけて野遊びしたいという心がうずうずしてくる。それならこのガイドを手に山水の間をともに巡りながら春の足痕を追いかけてみよう。

一次会 游子山景区

 春に游子山景区を訪れたなら、当然ながら游子山の山頂まで登らないわけにはいかない。景区には山頂へと通じる道がたくさんあるが、一番人気と言えば雲栖桟道をおいてほかにない。この桟道は山に寄り添うようにして作られていて、まるでリボンのように山間をぐるぐる取り巻き迂回しながら游子山沿いの観光スポットを数珠のようにつないでいる。歩道に沿ってぐねぐねと登っていくと、次々現れる景色につれて心も動く。山水の美しさだけではなくレジャーやトレーニングを楽しむのにも便利な場所だ。

 途中の賞翠谷は見逃せない必見スポットの一つで、この世のものとは思えない游子山の詩意の精華を目にすることができる。天然の大酸素バーさながらの47ヘクタールの竹海は、煩悩を忘れ、大自然のなかにどっぷりと浸らせてくれる。

 游子山の奥深くにひっそりと隠れている扇子坳は見たところ文人墨客が山中に建てた屋敷のようだ。墨色の石瓦に雪のように白い壁、アーチ型の小さな門からは庭の中に高く茂った竹林を見ることができ、江南園林の味わいがすこぶる感じられる。山頂に登るとさまざまな初春の景色を瞼の奥に焼き付けることができる。麓の白壁黛瓦を見下ろしたり、そう遠くない山、平原、田園風景を眺めたりすれば、あっという間にゆったりと愉快な心になる。

二次会 壟上村

 游子山の麓、古韻悠然とした壟上村はぶらぶらと見て回るのにとてもいい場所だ。茶畑、林、池にぐるりと囲まれたこの自然の村の歴史はいまから200年あまり遡る。原生態環境を保ち、山地の特色が鮮明で、まるで「世俗の外の桃源郷」のような静謐がある。游子山景区から出てきたあとはちょっと覗いてみたらどうだろうか。

 また、村民たちが遊ばせておいた家屋が改造され、観光センター、特色民宿、書院、茶文化空間、陶芸・木工体験エリア、遠村雑貨屋などが設けられている。江南村落本来の肌理が保たれていて、リフォームや再建築の違和感をまったく感じさせない。最初からそうだったかのような錯覚すら与えるのだ。

 手作りの楽しさを体験したいなら「手工作坊」に行くといい。ここでは興味深い小物たちがどうやって生まれたのか感じることができる。面白い魂に満ちた田舎生まれブランドの集合店では、いたるところにサプライズが溢れている。歩き疲れたなら、書院で気ままに本を選んで、山のような本に囲まれたソファーに座ろう。そしてコーヒーや緑茶を注文して素朴な「まったりタイム」を楽しもう。

三次会 高淳老街

 誰の胸にも古い町並みへの想いがあるものだ。「金陵一の古街」と名高い高淳老街は、あなたが古鎮に抱いているすべての幻想を満たしてくれる場所だ。ほかにも、通りでは見た目・香り・味すべて揃った各種の特色グルメとお土産品が売られているので、ちょっと試してみるのもいい。市井、活気、風俗、人情、そのどれもが見つかる場所だ。


 老街で特に人目を引くのは二件の木彫り店――紫翎軒木雕工作室と御輦木藝工作室だ。ここでは数多くの伝統・革新の木彫り作品を見ることができる。小さいものでは木彫りの串から車のミラーストラップ、大きいものでは椅子や腰掛け、それにいろいろな種類の芸術展示品がある。どれも並外れて精妙で、形、材質、技芸、味わい深さを兼ね備えていて、飾り気のない自然さと雄厚な芸術性が完璧に一体となっている。

 高淳の無形文化遺産についてもっと知りたいなら、高淳非遺館以外の選択肢はない。展示ホールには豊富な展示品が並び、無形文化遺産と民俗文化を生き生きと展示している。知識性、事実性、芸術性、娯楽性、参加性を集めて一体とした展示形式で、遊びながら学べ、そして楽しめる。観光スポットにはほかにも「関王廟」「楊庁」「乾隆古井」などがあり、どれも同じく足を運んで見てみる価値ありだ。

 夜の高淳老街の美しさは、いったいどれほどのものだろうか。毎晩夜の帳が降りて火点し頃になると、老街はネオンでめかしこみ、いつもにも増して古色蒼然と輝く。非遺館前のランタンからは図画が投影され、とても美しい。錦鯉とカニが蓮の葉の間を行き来し、視覚的にはまるで蓮池の湖畔に身を置いているような気分になる。満足いく写真がたくさん撮れるはずだ。