鐘山にもたれ、大河を抱く南京。霊気に優れ、逸材を輩出してきたこの土地は、歴史と文化で有名な街だ。かつて六つの王朝の古都であり、十の政権が首都としたここは、豊富な観光資源を備えている。かつての南京は、その目を奪う美しい風物、余韻漂う文学、抜きんでた素質と凄まじい実績で長江の畔に屹立していた。現在の南京は古くとも活力が溢れる街だ。著名な歴史文化の街としての姿と現代都市の横顔が重なって混じりあい、また、山水と街が交互に引き立てあって、眩しく輝いている。
南京一押し2泊3日旅行。園林の美しい景色を楽しみ、温泉に浸かって養生し、牛首山で磨崖石刻を鑑賞し、サンスクリットの響きで耳を悦ばせる。南京市内では古城壁に上ったり、中華門や游老門東を巡ったり、金陵のグルメを味わったりして、南京の本物の雰囲気を感じてみよう。
江蘇園博園
DAY 1 江蘇園博園―湯山温泉
午前は江蘇園博園を巡って園林園芸を遊覧しながら歴史の文脈を感じよう。園博園を半日巡った後は、江寧まで車を走らせ、湯山で温泉を選ぼう。ゆらゆらと立つ熱気と温かな陽光に、お酒を飲まずとも微醺を帯びることだろう。
湯山温泉
DAY2 江寧牛首山―南京城墙博物館―中華門城堡―老門東
二日目の早朝、湯山からまっすぐ牛首山まで車を走らせる。「中国の森林酸素バー」に身を置き、新鮮な空気で肺を満たして全身の細胞を呼び覚ましたあとは、南京市内へ入り、古くて素朴な城壁を見てみよう。明朝最強の堡塁を味わったら、最後は老門東をぶらぶらして、ほかとはちょっと違った街の賑わいを体験してみよう。
南京牛首山
城墙博物館
中華門城堡
老門東
南京を訪れたなら食べずには帰れない金陵の十大グルメをご紹介しよう。どれも試してみる価値ありだ。塩水鴨、糖芋苗、鴨血粉絲湯、南京小籠包などなど、おいしいものが多すぎて、どれも心から大好きになってしまう。2泊3日の旅程にこだわらないなら、南京をゆっくり歩いていろいろ見てまわるのもおすすめだ。南京のあちこちや、街の表情――微笑みやふとした陰りの表情には、金陵の風情が隠されているのだ。
南京小籠包