六朝の古都、美しい南京。南京は古都としてずっと濃厚な歴史・人文的雰囲気で有名である。ここに遺跡は至る所にあり、今日は南京栖霞にあるこの遺跡公園―蕭宏石刻公園を案内する。一緒に南朝の遺風を感じましょう。
蕭宏
蕭宏(473年~526年)、字は宣達、南朝梁宗室大臣、梁文帝蕭順の6人目の子、梁武帝蕭衍の弟である。史料によると、蕭宏長は身長が8尺あり、髭や眉が美しく、容姿や振る舞いも上品だそうである。美貌と栄華を持っているが、蕭宏は臆病で卑怯で、平凡で無能である。彼はその一生に無数のお金を集め、贅沢を尽くしたが、兄は彼をすごくかわいがっている。蕭宏が死ぬ前に、梁武帝は前後して7回も見舞った。梁武帝の統治の後期、政治が腐敗して官吏も汚職して贅沢を尽くす社会的風潮になった。そのため南梁の歴史は55年しか続かなかった。
蕭宏石刻公園
公園の景観設計は南朝の要素を十分に表した。観景亭には六朝の文化財を模した代表的な器物―龍紋金鈴が飾られており、公園の外壁には六朝の風格を模した円形の蓮模様の瓦当があり、優雅でレトロである。ここには四季折々の景色があり、いつ来ても違う体験ができる。春に花が咲き乱れる。夏に木々が茂る。秋に色とりどりになる。冬にすこし寂しい雰囲気になる。春と夏に公園に活気をもたらし、秋と冬に公園に情緒を醸し出す。
梁臨川靖恵王蕭宏の墓の石刻
梁臨川靖恵王蕭宏の墓の石刻は辟邪二つ(西辟邪は欠けているため、埋め立てで保護されている)、石柱二つ、亀扶二つ、東西対列が残り、1988年に第3陣の全国重点文化財保護単位に登録された。
東辟邪はよく保存され、現存する南朝陵墓の角無し石獣の冠であり、非常に貴重な古代石刻芸術の逸品である。西石柱には二十八本の瓦の紋様が刻まれ、南朝神道の石柱の中で最も本数の多い石柱である。西石碑の碑は浮き彫りの逸品であり、神怪、青龍、朱雀など、8つの浮き彫りが飾っており、すごく豪華で精緻である。