新しくアップグレードされた後、徳基美術館は2年ぶりに登場した。美術館は世界のビジョン、現代の文脈、現地文化の表現から出発し、開放と革新の方法で、観客にその豊かで多元的な研究と展覧体系を示す。その内容は中国古代、東西方現代及び南京2500年の建城史を脈絡とした「金陵」テーマをカバーしている。
全面的にグレードアップされた徳基美術館は「50絶美-御宋」五大名窯珍品展、「金陵図デジタル芸術展」の2つのグレードアップ開幕展を開催する。また同時期に特別展プロジェクト「奈良美智:緑の部屋|オレンジの部屋」を併設する。
徳基美術館
「50絶美-御宋」五大名窯珍品展
「50絶美-御宋」五大名窯珍品展は汝、官、兄、定、鈞及び張公巷窯で焼いた希代な珍品50点が厳選された。群窯の模範として、「五大名窯」は歴代の皇室貴族と文人雅士に大変人気があった。一度に五大名窯の希代な珍品を多数集めるというのは、世界範囲でも珍しいことである。
缶、瓶、壺、碗、鉢、洗、盃台及び香炉など、複数の器形を展示し、その荘重、典雅、内包的で含蓄のある美学神韻で、宋の時代の詩意が溢れる雅致な生活の趣を表した。そして宋の時代の「道法自然」「格物致知」「克己復礼」の文人精神を遡り、観客に中国磁器の頂点の美しさを全面的に感じていただくように案内する。
金陵図デジタル芸術展
「金陵図デジタル芸術展」は世界初の新鋭科学技術で伝統的な文化財のデジタル化形式を覆し、4.0展覧新時代を切り開いた。徳基美術館が所蔵する清・馮寧の『倣楊大章画「宋院本金陵図」』は、「金陵盛世の歴史文化と民間風習に関する百科事典」と呼ばれ、極めて高い芸術価値と歴史文化価値を持っている。
展覧会は長さ110メートル近く、高さ3.6メートルの巨大なスクリーンでこの「国宝レベル」の絵巻を百倍に拡大する。オリジナルの「入画追尾」のインタラクティブな展示モデルを作った。画期的に室内高精度ポジショニングシステム(UWB)、Unityエンジンと自主開発したスマート管理システム、この3つの端末を相互に接続し、観客の「入画」とリアルタイム追尾を実現させた。「金陵図」のダイナミックな絵巻の中に身を置き、金陵の盛世を歩み、宋の風華を感じ、驚きと発見に満ちる古文化の遊覧をスタートしよう。
金陵図デジタル芸術展
キャラクターを通じてデジタル「金陵図」の古人とやり取りする
特別展:緑の部屋|オレンジの部屋
また、「特別展」プロジェクトは、日本の有名な芸術家奈良美智の大型装置芸術作品「緑の部屋屋」と「オレンジの部屋」が展示される。奈良美智の30年近くの芸術生涯の集大成として、「二つの部屋」は一つのものであり、「奈良美智美術館」である。絵画、彫刻、装置、行為、観念芸術など、多くの芸術形式を融合させ、大サイズのクラシック油絵を含み、20点近くの絵、600点近くの人形及びコレクションが展示される。「緑の部屋」「オレンジの部屋」も序曲を奏で、徳基文化エリアの公共空間に点在している草間彌生、村上隆、KAWSなどの巨匠が創作した十数点余りの現代芸術コレクションを引き出す。変化に富む協奏曲のように、9000平方メートルを超える徳基文化エリアを自由に流れる。その中を歩く観客は、随所サプライズと喜びに出会うことができる。
しかし全てではない/緑の部屋
しかし全てではない/オレンジの部屋
徳基美術館のエリン館長は、「南京という開放的で革新的な精神を持つ歴史的名城の真ん中にあり、徳基美術館は東西の歴史文脈をつなぎ、国際と本土を越えて、専門的な芸術コレクション、研究、展覧、展示と伝播を行うことを望んでいる。学術性と影響力を兼ね備えた芸術展覧会と公共教育イベントを皆様に提供することで、異なる文化と思想をここで融合させようとしている。金陵古都に根付く新しい文化機関として、徳基美術館も系統的な現地文化建設を通じて、千年古都文化の現代伝承に新しい意味を注ぎ、この都市を訪れた一人一人にこの歴史文化名城の風貌と魅力を感じていただきたい」と語った。
【展覧会情報】
「50絶美-御宋」五大名窯珍品展
開催期間:2021年10月29日 - 2022年2月20日
金陵図デジタル芸術展
開催期間:2021年10月29 - 2022年10月28日
「奈良美智:緑の部屋|オレンジの部屋」
開催期間:2021年10月29日(常設展)
開催場所:南京市玄武区中山路18号徳基広場二期8 F